学校の選び方

① 地域で選ぶ

【都心部】

様々な人種が集まり人口密度の高い都心部には、多くの有名大学が存在しています。企業の本社やプロスポーツチームなどもあるため、スポーツの魅力を体感しながら生活することができます。しかしながら、高額な生活費や娯楽施設の多さから、学業に専念できずに苦労する学生も少なくありません。明確な目的を持って挑めば、周りの誘惑に流されることなく、充実した留学生活が送れることでしょう。

【郊外部】

都心部から車で1時間ほど離れた郊外には住宅地が多く、生活に役立つ商業施設が多く存在しているため、とても住みやすい環境です。平日は学業と部活動に打ち込み、週末はダウンタウン(都心部)でオフを楽しむ、というバランスの良い留学生活が送ることができます。学校数の割合を見ても郊外部に最も多く学校が集まっています。

【田舎部】

都心部からは車でおよそ2時間以上離れた内陸部にあり、ほとんどの学生が校内の寮に滞在しています。夜中までこ図書館やジムを使用できるため、学業に専念する環境が整っています。普段は頻繁に都心部に出ることができないため車がないと不便ですが、娯楽に割く時間とお金は節制できます。また、基本的に留学生の数が少ないため英語に集中したい、という方にはおススメです。

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② 費用で選ぶ

【留学費用は地域によって変わる】

留学をする上で一番気になるのが「留学費用」。親元を離れての生活になるので、今までかからなかった居住費や生活費も費用の一部として頭に入れておく必要があります。また留学生は外国為替変動のリスクと隣り合わせですので、留学1年目に見積もっていた予算通りに進まずに留学を断念せざるを得ないケースは避けたいところです。 アメリカの大学の場合、二年制と四年制では授業料が大きく異なります。また二年制大学は比較的、都心部から離れた場所にあるため、生活費も多少抑えることができます。四年制大学は、授業料こそどの学校もさほど変わりませんが、居住費・生活費だけで年間$10,000(約110万円)も差が開くこともがあります。

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教育機関別の年間留学費用の目安(1年分) *奨学金は含まない

形態学校形態授業料居住費生活費野球部合計
高校カナダ公立$12,000$9,500$2,000$5,000$28,500
高校アメリカ私立$20,000$10,000$3,000$2,500$25,500
二年制アメリカ(都市部)$9,000$12,000$3,000-$24,000
二年制アメリカ(郊外・田舎)$8,500$5,500$2,000-$16,000
四年制アメリカ(都市部)$17,000$20,000$4,000-$36,000
四年制アメリカ(郊外・田舎)$15,000$7,000$3,000-$25,000
* 料金は1学年(9月~6月の10ヶ月)をベースに平均値を算出したものです。

* 学校によっては留学費用が大きく異なる場合がありすす。

【返済不要の奨学金】

原則、高校留学の場合は奨学金制度はありませんが、大学の場合は条件をクリアしていれば、留学生でも授業料の半分程度をカバーできる奨学金を獲得するチャンスがあります。

また二年制大学で平均以上の成績と単位数を取得しておけば、四年制大学編入時に留学生が余分に払う州外費用(Out-of-State Fee)が免除され、二年制大学の授業料と同等、もしくはそれ以下の費用で在学することも可能です。


【特待生制度】

アメリカの四年制大学の運動部に所属する学生は、必ずと言っていいほど返済不要の「スポーツ奨学金」をもらってプレーしています。もちろん競技能力をあらかじめ監督やコーチから認めてもらい入部許可を得る必要がありますが、認められた場合は各大学が学生アスリート用に設けている"Athletic Scholarship"(=運動部奨学金)を利用し、最大で授業料・生活費の全額が給付されます。
 

当社では返済不要奨学金獲得の交渉等もサポート致しますので、詳しくはお問合せください。

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③ 英語力で選ぶ  

【入学条件はTOEFLが全て】

アメリカの高校・大学に入るためには、出願時にTOEFL(Test Of English as a Foreigh Lanugage)の点数を提出する必要があります。合否判定ではなくスコアで評価され、そのスコアによって入学できる学校がある程度絞られてきます。
 

通常、四年制大学の場合は61点以上(120点満点)、二年制大学は45点以上が必要と言われています。一方で、TOEFL無しで入学できる大学も増えていますが、これは入学後すぐに学部生になれる訳ではありません。TOEFLの点数に到達するまで、単位とされない基礎英語クラス(ESL)を受けることになるので、予定していた卒業時期が大幅に遅れる落とし穴もあるので、注意が必要です。


【TOEFL以外のテストで留学する方法】

近年では、TOEFL以外の英語能力テストで入学を許可してくれる高校や大学が増えています。

IELTS

英語熟練度を測る英語検定の1つで、ケンブリッジ大学ESOL試験機構、ブリティッシュ・カウンシル、IDP Education社によって協同で運営されている。アカデミック・モジュール(大学や他の高等教育機関への出願のため)とジェネラル・トレーニング・モジュール(一般的な生活、仕事や、移住関係に関わる英語のテスト)の2種類がある。


英語検定

日本人には一番馴染みのある「英語能力テスト」。受講費用も安価で、受講回数の制限もないため気軽に受けることができる。アメリカでは年々、英検のスコアを入学条件として認めてくれる学校は増えているが、必ずしも野球部やトレーニング学部があるとは限らない。


入学に必要な英語テストスコアの比較表

テスト私立高校二年制大学四年制大学大学院
TOEFL38~4545~61~100~120
IELTS3.5~4.04.0~5.05.5~6.57.0~9.0
英検準2級2級1級-
※入学に必要なテストスコアは学校によって異なります。

テスト別の受講料と受講条件など

テスト受講会場受講料受講可能頻度スコア認定校
TOEFL全国各地$23012日毎全校
IELTS全国14都市25,380円随時ほぼ全校
英語英検全国各地~8,400円随時少数校
※受講費用は変更することがあります。

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④ 運動部のレベルで選ぶ

【目標達成に相応しいリーグ選びを】

スポーツ留学をするにあたり学力以上に気になるのが「運動部の質」。野球やコーチ留学生の場合はレベルも大切ですが、アメリカの野球部は少人数制を敷いているため、予め入部許可を得ていなければプレーすることができません。従って、まずはオファーがもらえるかどうかが学校選択において最優先事項となります。
 
一方で、トレーナーやマネジメント留学の場合、周辺にプロチームがあれば球団と提携してカリキュラムを組む大学が多いため、プロ球団で働いてみたいという学生にとっては好条件です。

大学スポーツリーグ比較表

リーグ名称対象学校数特色

ncaa

NCAA

四年制大学300(1部)
273(2部)
385(3部)
学生スポーツの総本山。リーグ登録条件が厳しく究極の「文武両道」が求められる。1部リーグは全額奨学金給付システムが主流で、プロ球団やオリンピック選手を多数輩出している。2部・3部も1部ほどではないが、奨学金の支給あり。

naia

NAIA

四年制大学177リベラルアーツ系大学で構成されるリーグ。年齢制限が特に設けられていないため入部しやすいが、プレーを継続するため高いt学力を維持する必要がある。NCAAと同様、アスリート向け奨学金給付システムが充実。

mjcaa

NJCAA

二年制大学139(1部)
120(2部)
89(3部)
NCAAの二年制版。四年制と同様、リーグで定められている学業成績が維持できなければプレー資格が剥奪されてしまう。四年制へ編入せずにプロの道へ進む選手も少なくない。有望な選手には奨学金が支給されることもある(1部・2部のみ)。

cccaa

CCCAA

二年制大学
(CA州)
88国内で最もプロを輩出しているカリフォルニア州の大学だけで構成されるリーグ。全国から有望な選手が集まりそのレベルは四年制以上とも言われている。名門校への編入率が高く、シーズ中は多くのプロスカウトが偵察に訪れる。

nwac

NWAC

二年制大学
(WA・OR州)
29ワシントン州・オレゴン州(一部カナダ含む)の大学で構成されるリーグ。アメリカの学生リーグで唯一木製バットを使用している。雨の多い地域の為、人工芝のグランドが多い。TOEFL不要で入学できる学校が多いため、留学生には人気。

【野球留学】

リーグによって入学・入部条件が異なるため、必ず確認が必要。また、監督やコーチから事前に「入部許可」が下りていないと、練習にさえも参加することができません。入部許可をもらうには、プレー動画を送り評価してもらう方法と、直接プレーを見てもらう2パターンがあります。当社では入部許可獲得までのサポートも行っています。
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【コーチ留学】

アメリカではコーチングの資格が存在しないため、多くの場合はPhysical Education(体育学部)やSports Recreation(スポーツ・レクリエーション学部)を専攻し、指導理論についてのノウハウを学びます。また最近では四年制大学で、Sports Psychology(スポーツ心理学)やSports Analytics(スポーツ統計学)など指導の幅を広げるために様々な分野のクラスが用意されています。
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【トレーナー留学】

 公認資格取得のためには運動部での実習活動が必須です。NCAA1部リーグクラスの大学になると、一流の指導者に加え充実した施設を備えていますが、学生トレーナーが担当できる選手の数は極めて少ないです。一方、小規模の大学では担当する選手数は増え、実践経験も積むことができます。認定校であれば大学のサイズは関係なく資格取得はできるので、どのような環境でアスリートと関わりたいかが学校選びのポイントになるでしょう。
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【マネジメント留学】

 専門的な内容は四年制大学でしか学ぶことはできません。スポーツ界に精通する教授が体育課の組織改革に携わっているため、現場実習活動を行うこともあります。また、最終学年を企業でのインターン活動に充て、組織の一員として活動させる大学も増えています。ただし、インターン先は学生自身で探さなければなりません。当社では米国内に提携する野球関連企業でのインターン受入交渉も行っていますので、お気軽にご相談ください。
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